科学と技術

Android端末の種類が多すぎて開発者がパニックになりかけているのがよく分かるデータ


世の中には様々なサイズや機能をもったAndroid端末が存在していますが、あまりにも数が多いためそれらすべてに対応するのはまさに至難の業。「そんなにカオティックなの?」というのがピンと来ない人は、このデータを見るとその恐ろしさがよく分かると思います。


これは各携帯電話キャリアの電波強度を計測し、Webで共有することができるAndroid/iOSアプリ「OpenSignal」の使用者の統計から作られたもの。

2012年7月におけるAndroid端末の台数別シェア。3997種類の端末が現れました。

2013年7月になるとこれが約3倍の1万1千868種類になります。

端末メーカー別の機種数シェア。SAMSUNGがやや目立つ、というところですが他のメーカーも多くの製品をリリースしています。

出荷台数別だとこうなります。SAMSUNGが47.5%のシェアを持っており、残りを他のメーカーで奪い合うという厳しい戦いが見られます。一部メーカーはブランドを地域で分けているので小さくなっていますが、それでもSAMSUNGにはかないません。

このように多種多様な端末が市場にあふれかえっているため、Androidのバージョン別シェアもひどい状況です。

iOSは非常にシンプルな状況。開発者にとって、バージョン違いのOSはなるべく少ない方が開発はしやすいものです。

これはソフトウェアだけでなくハードウェアでもおなじこと。市場に出回っているAndroid端末のディスプレイサイズはこれだけのバリエーションがあります。いくつかに絞って開発するとしても、インターフェイスのデザインが煩雑になります。

iOS端末はiPhone4、iPhone5、iPad mini、iPadの4種類。解像度は変わってきますがサイズ違いはAndroidと比べ物にならないくらい少量です。

Androidに限らず、ソフトウェアの開発では様々な端末において動作の検証が行われます。Android端末がここまでたくさんあると、その検証作業は膨大な量になり、当然それは開発コストに跳ね返ってきます。

とはいえ、国ごと・地域ごとに様々な事情があり、端末もそれにあわせて様々な価格やスペックのものが必要であり、一概に多品種展開が悪ということもできません。

Appleは現在「廉価版」を用意していると言われており、Androidと同じ道を歩もうとしていますが、どうなるのでしょうか。

ソース:Android Fragmentation Report July 2013 – OpenSignal

トップ画像:Sony Android lineup | Flickr – Photo Sharing!

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